MASA日記

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【特集】5000アクセス記念 歌謡曲1987vs2017(上半期)

 7月24日 月曜日 【特集】5000アクセス記念②歌謡曲

 

こんばんは。

今週は、通常の曜日テーマに基づき、30年前を振り返る特集を書いておりますが、月曜日の今夜は「歌謡曲です。1987年と2017年の音楽シーンを比べてみます。

 

 
       1987年

      2017年(上半期)

順位     曲名  歌手名 売上枚数     曲名   歌手名 売上枚数
1位 命くれない 瀬川瑛子 42.3万 願いごとの持ち腐れ AKB48 135.1万
2位 TANGO NOIR 中森明菜 34.8万 シュートサイン AKB48 108.0万
3位 雪國 吉幾三 33.7万 インフルエンサー 乃木坂46 99.8万
4位 STAR LIGHT 光GENJI 31.8万 不協和音 欅坂46 74.3万
5位 Strawberry Time 松田聖子 31.7万 I'll be there 43.4万
6位 難破船 中森明菜 30.5万 僕以外の誰か NMB48 31.9万
7位 Blonde 中森明菜 30.1万 なぐりガキBEAT 関ジャニ∞ 30.9万
8位 無錫旅情 尾形大作 29.7万 OVER THE TOP Hey!Say!Jump 29.9万
9位 追憶 五木ひろし 28.2万 Give Me Love Hey!Say!Jump 28.3万
10位 君だけに 少年隊 28.1万 バグっていいじゃん HKT48 28.3万

 

◆2017年上半期を見て

AKB&坂道という秋元康先生プロデュースの女性ユニットと、ジャニーズ事務所の男性ユニットという、アイドル席巻が特徴です。ベスト10がすべてそれで占められているのは、この2大グループが強いというべきか、他が弱く多様性が無いというべきか。

40過ぎになったオジサンのわたしには、AKBグループも坂道グループも同じに見えますし、ジャニーズアイドルもあまり違いが分かりません(ファンの皆さんにはきっと怒られてしまいますね)。かつて子どもだったわたしは、親が「どれも同じに見える」「歌も一緒に聞こえる」と発言すると、「全然違う!」とムキになって反抗していたものですが、その年齢になって若い子たちを見ると、たしかに全部一緒に見えます。

それでも凄いと思うのは、秋元康先生はかつて1985年頃から一世風靡したおニャン子クラブでも、共同作業者として作詞・プロデュースを手掛けており、2017年の現代でもAKBグループや坂道グループのプロデューサーとして活躍しているその息の長さは、そうした能力に長けた方なのだと感心させられます。

また、男性アイドルやイケメン文化が幅広く根付いた現代でも、男性アイドルではジャニーズ軍団がこうして売れているのは、ジャニーズ事務所の強さを感じます。

下期も含めた今年の最終ランキングは、この傾向が続くのか、楽しみです。

 

◆30年前とは違うもの

さて、30年前の1987年ランキングを見ても、松田聖子さんや中森明菜さんという女性アイドルのツートップと、少年隊や光GENJIというジャニーズ事務所が誇る男性アイドルがランキングにしっかり入っています。

しかし、30年前にあって今に無いものが一つ、それは「演歌」というジャンルです。

瀬川瑛子さん、吉幾三さん、尾形大作さん、五木ひろしさんと、実に4人もの演歌歌手の皆さんがランクインしていた1987年は、まだまだ演歌が元気でした。この演歌勢が軒並み後退した枠を、アイドルたちが埋めてしまったために、2017年のような2強体制が出来上がったのだと思います。

 

◆なぜ演歌は衰退したのか?

演歌というジャンルが”衰退”と言って良いかは分かりませんが、少なくともランキング比較でみれば衰退したと表現しても間違いでは無いと思います。

かと言って、演歌自体が無くなったわけではありません。氷川きよしさんを筆頭に、山内恵介さん、北山たけしさん、三山ひろしさんなど、若手も出てきていますし、女性演歌歌手ではすっかりご当地ソングの女王と言われる水森かおりさんなど、世代交代も進んでいます。純烈やはやぶさといった歌謡ユニットも誕生しています。

それでもなお、演歌に元気が無い理由があるはずです。

一つは、テレビから演歌が消えた、ということが挙げられると思います。

かつての歌番組は、家族揃って見ることが前提で、ジャンルを問わず歌手が登場するのが当たり前でした。実際、数回前に取り上げた「モンロー・ウォーク」の郷ひろみさんバージョン「セクシーユー」を披露していた動画では、郷ひろみさんと一緒に、都はるみさんや高田みづえさん、吉幾三さんらが躍っています。ランキング番組でも、演歌の皆さんが堂々とランクインし、アイドルたちと一緒に座っているシーンを覚えています。亡くなった島倉千代子さんが「人生いろいろ」でヒットしたときも、観覧に来ていたアイドルのファンが「いろいろ!」と声援を送るシーンもお馴染みでした。

しかし、家族だんらんの機会が減り、家族もバラバラで生活をし、個々人が好きな音楽をテレビ以外で視聴する現代、若い世代が演歌歌手を目にする機会が減ってしまいました。かつてはアイドルを応援する中で目にしていた演歌歌手たちは、今となってはわざわざ見ようとしない限り、目にしない存在なのかもしれません。

 

もう一つ考えられるのは、音楽の入手方法の違いです。たとえばJ-POPは、90年代のミリオンヒット連発の時代を経て下降線に入り、現在はCDからダウンロードに移行しています。音楽に接する方法も、ライブ動画を見るといった、ネット環境ありきになっています。しかし、かつて演歌が大好きだった年配の方には、ネットというものが日常生活に無い方々も少なくありません。したがって、今なおダウンロードには移行できずにいるという演歌含む歌謡曲のジレンマがあるのではないでしょうか。

わざわざ買いに行かなくても、気に入ったものを好きなときに好きなだけダウンロードするJ-POPと、テレビでも新曲披露の機会が減り情報源が減った演歌をわざわざ買いに行かなければいけない演歌とでは、その販売数に差が生じてもおかしくないですね。

 

◆それでもI like 演歌!

このまま演歌は廃れるのでしょうか?わたしはそうは思いません。

たとえば1987年ランキングで9位に「追憶」がランクインし、今なお演歌界の大御所たる五木ひろしさんが良いヒントだと思います。

五木ひろしさんもかつてほどの勢いはありませんが、それでも定期的にヒット曲を出していますし、演歌に興味が無い若い世代も、彼の名は知っているはずです。

五木ひろしさんと言えば、有線リクエストが強みです。お昼時のラジオなどで流れるうちに、徐々に浸透して息の長いヒットになる、そのパターンに持ち込めば強いですね。あとははやぶさなどのように、地道に路上や地方でのライブを行い、身近な存在として認識してもらいながらCDを手売りするというのも手です。

家族揃っての歌番組が無くなってしまった以上、J-POPがそうであるように、演歌も演歌なりのターゲット層へのアプローチ方法があるはずです。

今後は少子高齢化が進み、若い世代が減り、高齢層が増えて行きます。当然、今の若い世代への訴求もしておかなければ将来の高齢者に浸透は図れませんが、一定数の規模を持つ高齢層に演歌を浸透させれば、その母体数は大きいはずです。

まだまだ演歌は無くならない、廃れない、演歌好きなわたしはそう思うのです。