MASA日記

働き方、お金のこと、趣味のこと、ニュースなど、徒然なるままに書いています

乗り物 第27回~コロナの系譜は途絶えるのか~

6月13日 火曜日 乗り物第27回

 

こんばんは。

トヨタ自動車という会社は、歴史ある車種を大切に扱うメーカーだと思います。そしてその派生車種は時代に応じて変化すれど、乗用車群で言えば、フラッグシップのセンチュリーを筆頭に、クラウン、コロナ、カローラといった基幹車種が長い歴史を刻んできています。エントリーモデルであったスターレットは、後進のヴィッツに引き継がれながら、それでもしばらく両車を併売してバトンタッチのタイミングを探るなど、慎重を期するあたり、トヨタという会社の性格を見た気がしました。

 

そんなトヨタ自動車にあって、ミドルクラスの親玉とも言えるコロナ自体は、コロナプレミオというサブネームの時代を経て、現在はプレミオという車種になりました。いまだ5ナンバーサイズで、乗用車然とした落ち着いたスタイリングで、一部で人気です。しかし、ユーザーの購買層の上昇に歯止めが掛からない中で、今後、3ナンバーに肥大化する次期カローラに飲み込まれる形で、コロナから続く長い歴史に幕を下ろすのではないか、と言われています。

また、コロナの派生車種としてその名を長く冠したマークⅡ(コロナ・マークⅡ)は、バブル期にはチェイサー/クレスタという兄弟車を従え、月販3万台ほどを売るトヨタの看板車種として活躍しました。白のマークⅡは、目立ちすぎず、しかし高級感もあって、老若男女問わず大人気でしたね。その後、チェイサー/クレスタがヴェロッサに統合され、そして消滅した後も、マークⅡは存続し、現在はマークXとして存続しています。マークXはマークⅡの後継車種ではない、といくら広報が話しても、その立ち位置を見ればそうであることは紛れもない事実と言えるでしょう。

しかし、5月5日の中日新聞によれば、そのマークXとSAIの生産打ち切り、新型カムリに集約するという。つまり、マークX(マークⅡ)、その前身であるコロナからの系譜は、ここでも途絶えるというのです。

マークX、SAIともに、ある意味ガラパゴス車ですから、経営戦略上、世界的に知名度の高いカムリというクルマに集約するという考えは、理解できないわけではないです。

百歩譲って、SAIは仕方ないでしょう。不人気車種のレクサスHSの廉価版的側面もあり、販売的に見て決して芳しくありません。また現行型のみで、歴史も浅いです。FFのハイブリッド専用車という点でもカムリと性格が被ります。したがって、SAI消滅は自然な流れと捉えられます。

しかし、マークXはマークⅡから数えて11代、49年という長い歴史を持つ車です。しかも、FRという駆動方式を持つ点で、FFのカムリとは異なります。

栄華を極めたマークⅡという車を知る身として、その名前が消滅することは寂しい限りです。バブル期で見れば、表舞台にマークⅡ、陰にカムリといった印象だっただけに、時代の流れによる栄枯盛衰の悲哀を感じざるを得ません。

 

もちろん、トヨタ自身も葛藤はあったようです。自動車雑誌で、次期マークXの情報が流れるたび、”FRを維持する”、”FF化される”、”1.4リッターにダウンサイジングされる”等、なんとかネーミングを残そうとトヨタも苦悩しているのかな、と感じました。

トヨタが経営不振ならば諦めもつきます。しかし、経常利益も多く、世界をリードする立場にあるトヨタが、そのお膝元”ニッポン”の代表的車種であるマークXやプレミオを合理性の観点から消し去ってしまうことに寂しさを感じるのです。

もう少し血の通った経営をして欲しい。購入せずに願いばかり述べるのは無責任かつ身勝手なことは理解していますが、(もちろん感じ方は個人により異なりますが)ブサイクでチープなクルマを乱発する余裕があるなら、歴史あるコロナの系譜を残存させる術は無かったのか、と思ってしまうのです。

 

しかし、愛知県のお膝元の新聞社が取り上げるということは、これはもう止められない流れなのでしょうね。今後はクラウン-カムリーカローラという基幹車種で、新生トヨタセダン群を固めていくことになるのでしょう。