MASA日記

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保険 第15回~生命保険の貯蓄性の行方~

4月19日 水曜日 保険第15回

 

こんばんは。

この4月、生命保険の中で、貯蓄性商品といわれる商品群がラインナップから姿を消したり、あるいは相当なスペックダウンが図られました。

 

本来、生命保険は”万一”のための掛け捨てだと思われている方も少なくないと思いますが、それは人生80年以上が普通になった現代では、そうも言ってられません。

なぜなら、老後が20年以上あり、その間の生活を維持するためには、細々と年金を貰うだけでは到底足りないからです。そのために、収入がある若いうちから、コツコツと将来の生活費を貯めておかなければいけません。つまり、生きること自体がリスクになってしまっている、皮肉な時代が到来しているわけです。

 

その将来への備えですが、銀行に預けた場合、どうなのでしょうか?

もちろん、わたしも一定額は銀行に預金していますが、銀行は既に金利が無い、あるいはほぼつかない状態であり、誤って時間外に手数料でも取られようものなら、それだけでマイナスになってしまうほど超低金利です。預けていてもお金が増える見通しはほぼありません。そこで、生命保険で運用しようという方が一定程度いたわけです。

 

以前も書いたかもしれませんが、生命保険を利用するメリットは以下のとおりです。

①契約成立から直ちに、約定の保障額が担保される

⇔銀行は預けた金額+利息しかないので、”万一”の際にいくら戻るか読めない

②実は生命保険には貯蓄機能がある

本来、年齢が上がるにつれて死亡するリスクが上昇するため、保険料も上げるべきですが、安定的な支払いを維持すべく、若いうちに多めに保険料を徴収しています。その保険料を運用しているため、終身保険などでは貯蓄機能があるわけです。

結果、累計保険料<解約返戻金となり、死亡保障を買いながら、解約すればお金も溜まっている図式が成り立ちます。もっとも、長期に掛ける必要があるので、無理な高額契約は避けるべきですが。

③毎年、生命保険料控除が受けられる

自助努力する人に対し、生命保険料控除という税制メリットが毎年あります。この話はまた10月辺りに詳細をお話しましょう。

 

とまぁ、簡単に挙げても意外と悪くない商品なのです。

しかし、生命保険会社もまた、運用を行っているわけで、しかも大切な保険料を失わないよう、日本国債などのローリスク・ローリターンなもので行っていることが多いです。ところが、日本国債金利が酷いことになったため、運用により利が生まれるどころか、想定していた予定の利率を運用実績が下回り、かつてあった”逆ザヤ”状況が生じてきているのが現状です。

そうなれば、生命保険会社の体力を奪いかねないと、そそくさと貯蓄機能を切り捨てようというのが、この春の商品戦略でした。つまり、上記②については、生命保険会社がひとまず手放したと考えて良いでしょう。

かわって、しきりに各社が宣伝しているのが、働けなくなったときの保障です。生命保険本来の保障機能に回帰しているわけですね。

 

こうして、その時々の株価や国債金利などに影響されるのは、生命保険が金融商品であるが故の悲しい性ですが、各社とも手をこまねいているわけでもなさそうです。

外貨建て商品や、変額保険など、貯蓄機能を求める方には、ハイリスク・ハイリターンで行きましょう!という時期が、そう遠からずやってきそうな予感です。

 

そもそも生命保険に貯蓄性なんて求めてないです・・・という方には無縁かもしれませんが、貯蓄と保障を、しかも安定的に求めていた方には、その時代は過ぎてしまったと理解した方が良いかもしれませんね。