MASA日記

働き方、お金のこと、趣味のこと、ニュースなど、徒然なるままに書いています

小さな旅<番外編> GWは四国推し?

4月13日 木曜日 小さな旅<番外編>

 

こんばんは。小さな旅ですが、GWを前に”どこに行こう?”とお悩みの方もいらっしゃると思います。今年のカレンダーを見ると、前半は通常の土日、後半が5連休ですから、遠出する方は後半に集中することになるでしょう。

 

電車や駅の広告で、最近やたらと瀬戸内地域の宣伝をよく見ます。

一昨年が新幹線開業に伴う北陸、昨年が同様に北海道<函館>・北東北と続き、今年はネタ切れなのか、瀬戸内、それも四国方面の宣伝をよく目にします。

そんな四国に旅先需要はあるのか?と思い、調べてみました。まず、2016年度の都道府県別の魅力度ランキング(ブランド総合研究所2016年10月19日発表「地域ブランド調査2016」)によると、四国の最高位は愛媛県の25位、次いで高知県29位、香川県34位、徳島県44位となっています。ただ、これは旅先としての魅力ではなく、都道府県の魅力なので、気を取り直して旅行に特化したアンケート「2017年はココに行きたい!人気旅行先ランキング」(地球の歩き方HPより 「2017年都道府県別国内旅行先ランキング」)を見てみると・・・辛うじて愛媛県が19位に滑り込んでいる以外、ベスト20には残り3県の名前は見当たりません。やはり・・・。

 

わたしなりに理由を考えてみると・・・まず、四国は海に囲まれていて、本州とは隔たりがあります。四国に住む知人に聞くと、”四国から出る”というだけでお金が掛かったり、意識の上でも少し億劫なのだとか。逆もまたそうなのでしょうね。

そんな四国への交通手段をおさらいすると、(関東圏からは)まずは飛行機が真っ先に思い浮かぶでしょう。しかし!北海道や福岡のように、航空各社が路線競合しているわけではないですし、主要路線のように満席になることもありません。つまり、航空会社にとっては利益を確保する観点から、値下げする意味がない路線です。はっきり言ってしまえば、飛行機で行くのは高くて勿体ないと思います。家族旅行ともなれば人数も多いので、家計にとって大きな痛手は間違いないです。

そう考えると、次の選択肢は鉄道ですね。鉄道で四国に入る手段はたった一つ。岡山県まで行き、瀬戸大橋線香川県に入るのみです。かつて、大鳴門橋徳島県~淡路島)完成時には、神戸~徳島の鉄道計画もあったそうですが、需要無しと判断され、明石海峡大橋(淡路島~神戸)では道路部分しか作られませんでした。ただ、岡山県まで行こうとすれば、時間的な観点から新幹線を選択することになりますが、移動距離が長いので、費用が掛かり、さらに四国の鉄道は不便と来ていますから、あまり勧めません。

じゃあ行けないじゃないか!と思った方にご提案です。高速バスを使ってください。

実は四国は高速バス、結構出ています。高速バスで近畿以東を結ぶ場合、3本ある瀬戸内海の橋のうち、一番東側にある神戸鳴門ルート(明石海峡大橋大鳴門橋)が時間的にも距離的にも早いので、これを見てみます。たとえば徳島県徳島バス<民間事業者>のエディ号が運行開始したのは1989(平成元)年です。当時はまだ明石海峡大橋が完成していませんから、高速バスは淡路島の津名まで高速道路を走行し、そこから一般道に降り、淡路島~神戸間はバスごとフェリーに乗りこんでいました。そんな時代から歴史を重ねた今、明石海峡大橋も完成し、京阪神方面と徳島県の間は、1日に100本近いバスが運行されており、徳島県に住む知人に聞くと、買い物やグルメで神戸に行くことはしばしば、USJも高速バス、海外に行くには関空まで高速バス、新幹線移動には新神戸や京都行の高速バス・・・と、もはや近畿圏の一部に取り込まれているわけです。

首都圏から行く場合も、このように京阪神のどこかまで移動し、そこから高速バスで四国に入るか、あるいは首都圏と四国を結ぶ高速バスに乗ってしまうか、いずれかがベストだと思います。個人的にお勧めなのは、海部観光の運行する「マイリピート」「マイフローラ」号です。鍛冶橋駐車場からバスタ新宿を経て、徳島県に向かうのですが、「マイリピート」は3列シートでわずか21席。わたしも乗ったことありますが、一斉消灯・一斉リクライニングがあるので、周囲を気にせずゆっくり休めました。それに、座席も大きく足元も広いので、かなり快適でした。「マイフローラ」に至っては2列シートの12席で木材パーテーション仕切りですから、さらに快適なこと間違いないでしょう。徳島駅近くにあるバス待合所は、荷物を置けるロッカー、マッサージチェア、簡易のシャワールームまであり、小規模業者ながらサービスが良いと感心しました。この記事を下書きしている9日朝現在、4月29日、5月2日、5月3日を除けば空席ありで、大人運賃12,700円でしたから、夜に東京を出て朝7時過ぎに徳島県に着くことを考えると、お値打ちじゃないでしょうか?

 

でも・・・行ったところで、魅力度ランキング44位の徳島県に何があるんだ?という疑問が湧くでしょう。知人がいるわたしが見た徳島県の魅力を代弁してみます。

まず、距離的なこともあってか、正直、京阪神の一部という感覚で行けます。また、徳島県の方言は、イントネーション等ほぼ関西弁と理解して構わないでしょう(実際には細かく違いがあるそうですが、わたしには同じに聞こえます)。

徳島県はローカルテレビ局が1局しか無いそうですが、これは海を挟んだ大阪府からの電波が届きやすいためであり、四国の中では最もテレビ環境に恵まれているそうです。

鉄道好きな方に朗報とすれば、徳島県は全国唯一、電車が走っていません。正確には電化されていないのです。ディーゼル車しか走っていません。徳島駅東側に並んだ車両を見ると、昭和の香りがプンプンする”キハ”がたくさん並んでいます。

 

観光地はもっぱらの自然推し!でしょう。

まずは四国に入る段階で眼下に広がる鳴門海峡。鳴門と言えば渦潮ですね。紀伊水道と瀬戸内海のぶつかる鳴門海峡では、水位差から渦潮が発生します。春は特に大きな渦が巻きますから、まさにベストシーズンと言えるでしょう。

渦潮を見たいなら、観潮船という船で近くまで行けるのですが、高所恐怖症じゃない方には、真上から渦潮を見るチャンスがあります(わたしは高所恐怖症なので行きません)。先程書いたとおり、建設時には神戸~徳島の鉄道構想がありながら、明石海峡大橋が道路専用となり、はしごを外された格好となった大鳴門橋は、長らく道路下の鉄道用に設けられた空間が空っぽでした。しかし、2000年に「渦の道」なるものが完成し、なんとその鉄道用空間を途中まで歩けることになったんです。勿論、安全には配慮されていますが、所々で足元が透けて見えるように大きな開口部が設けられており、横からは潮風が(それも結構強めの)来るので、スリル満点です。「渦の道」へは、鳴門公園行の路線バスに乗ってください。

高所恐怖症の方にはもう一か所お勧めがあります。徳島県民をして”秘境”と言わしめる、県西部の祖谷(いや)山村にある「祖谷のかずら橋」です。平家の落人伝説があり、追手が来たときに切り落とせるようかずらだけで橋を造ったのが始まりだそうです。なにせ長さ45m、幅2m、谷からの高さ14m、眼下には岩や深緑色の川が広がり、橋床の木の間からそれが丸見えです。人が渡ると鳴るミシミシという音も相俟って、そりゃ高所恐怖症の人は絶対行かない方が良い場所だと思います。揺れますしね。

橋つながりで言えば、全国でも高知県徳島県だけと言われる沈下橋(潜水橋)があります。豪雨時に物が引っ掛からないよいう、欄干などが無い簡素な橋は、”ぼくの夏やすみ”さながらの長閑な風景にマッチしています。

県南部ではマリンレジャーも盛んです。最近はテトラ設置で悪化したと言われますが、かつては茨城県大洗海岸に負けない良い波が来るとして、サーファーにも人気がありました。今はスキューバダイビングなどあるようですね。

食べもので言えば、徳島県すだちの生産地として有名です。日本のすだち生産量の、実に98%を徳島県が占めています。知人からは毎年、夏になると路地物のすだちが送られてきますが、とても香りがよく、料理のアクセントに最適です。つゆに刻んだすだちを入れ、薬味ネギ、しょうがを添えて食べるそうめんは、我が家の夏の定番です。

鳴門と聞けば金時芋も有名ですね。鳴門きんとき。焼き芋にして食べると美味しいです。サツマイモ嫌いな友人が、「鳴門きんときだけは食べる」と聞いて、驚きました。

海に囲まれ、川も多い徳島県は魚介も豊富です。たとえば、明石の鯛、有名ですよね。あれは兵庫県なのですが。しかし、鯛も泳いでいるわけで、淡路島の兵庫県側で獲れるか、徳島県側で獲れるかだけの違いで(と言ったら、明石の漁業関係者の方に怒られるかもしれませんが)、瀬戸内海と紀伊水道がぶつかり合う激しい環境で泳ぐ鯛は身も締まっていて絶品。ブランド力が弱いだけに、鳴門の鯛の方がリーズナブルです。

88か所霊場を巡る方、1番札所は徳島県です。霊山寺(りょうぜんじ)というお寺からスタートすることになります。四国は歴史が古く、暗い歴史もありますが、それはまた何かの機会に書いてみたいと思うので、今日は割愛します。

 

と、やたら徳島県を紹介しましたが、これも四国のブランドイメージ低下で足を引っ張っている徳島県が少しでも認知されれば、四国全体のイメージアップにもなるんじゃないかという余計なおせっかいで紹介してみました。

魅力度ランキングでは44位に沈み、消費者庁移転で受入先として最有力になりながら難航を極めている(おそらくは、霞が関に勤める超エリートなお役人が、徳島県なんか行きたくないというのが最大の理由でしょう)徳島県

STU48という新ユニットも誕生したりと、なぜか瀬戸内を推すここ最近の流れに乗ってみようと思った方、四国の玄関口、徳島県に一歩足を踏み入れてみてはいかがですか?