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MASA日記

働き方、お金のこと、趣味のこと、ニュースなど、徒然なるままに書いています

保険 第14回~個人賠償責任保険と犬噛み事故~

4月12日 水曜日 保険第14回

 

こんばんは。

少し前に個人賠償責任保険について取り上げましたが、その中で意外と発生率が高い事故形態の一つであるペットによる事故、特に今回は犬による噛みつき(犬噛み)事故について書いてみようと思います。

 

まず、いつも言いますが、損害賠償責任を負うためには、法的な根拠が必要です。飼い主が負う責任については、きちんと民法が定めています。

 

民法第718条<動物の占有者等の責任>

1 動物の占有者は、その動物が他人に加えた損害を賠償する責任を負う。ただし、動物の種類及び性質に従い相当の注意をもってその管理をしたときは、この限りでない。
2 占有者に代わって動物を管理する者も、前項の責任を負う。

 

犬について言えば、たとえば放し飼いにしているなどは以ての外で、散歩中にリードを離してしまったり、繋ぎが不十分で犬が外に出てしまった等も責任が出てきます。

 

個人賠償責任保険の発動には、この法律上の責任を満たすことに加え、他人の身体や財物に損害が生じる必要があるのですが、犬が噛んでケガをさせてしまうとなれば、この要件も満たされ、個人賠償責任保険の発動要件が揃うわけです。

 

そんなに犬噛み事故なんてあるの?と思うかもしれません。環境省の動物愛護管理室によれば、2015年度の犬噛み事故は4208件もあり、うち飼い主・家族以外が2名亡くなっているそうです。たしかに最近では、野良犬を見掛けることも減った気がしますが、それでもこれだけ起きているのは、事故は屋外だけでなく、家の中でも起きているからです。実際、今年の3月9日も、1歳の女児が預けられていた祖父母の家で、その家の飼い犬であるゴールデンレトリバーに首付近を噛まれて亡くなるという痛ましい事故が起きています。あまり噛み癖が無い犬だそうですが、それでもこんな事故になりました。

 

動物好きな方は、愛するあまりに”うちの犬は噛まない””うちの犬に限ってそんなことしない”と思うかもしれませんが、犬は動物であり、いつ何時狂暴化するかもしれないという前提で管理する必要があります。あるいは、飼い主や家族に対しては忠実であっても、他人に対しては警戒心が強いという犬種もいると聞きます。

 

こうして個人賠償責任保険の要件が満たされれば、補償対象となるわけですが、気を付けなければいけないのは飼い主だけではありません。実は被害者も注意が必要です。いわゆる「過失相殺」が適用される可能性があるからです。

動物好きが高じて、思わず犬にちょっかいを出して怒らせてしまったり、本来はリードが届かないはずの位置で繋いであるはずの犬に被害者から近寄ってしまうなど、事故を招く原因を作ってしまった場合、被害者にも過失があると判断されるケースがあります。加害者は”道義的に”申し訳ないと思い、被害者に対して「あなたにも非があったでしょ?」とはなかなか言いづらいものですが、いざ保険会社や裁判ともなれば、被害者側の非が問われ、賠償額の減額という話もなりますので、気を付けてくださいね。