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MASA日記

働き方、お金のこと、趣味のこと、ニュースなど、徒然なるままに書いています

保険 第13回~損害保険の新境地~

4月5日 水曜日 保険第12回

 

こんばんは。

水曜日テーマ、保険。今回は、損害保険の現状と新境地について感想を書きます。

 

まず、損害保険と言えば、基本的にはモノに対する保険であり、生命保険の第一分野との比較で第二分野と言われます。この損害保険は、現在岐路に立たされていると言っても良い状況にあります。

主力である自動車保険は、自動車保有率の低下と、安全装備による事故率の低下が進み(本来は事故率低下は喜ばしいところですが)、その収入が減っています。

火災保険は、その保険料に対し、自然災害の多発で支払が急増し、収益を圧迫しています。保険期間を最長10年としましたが、それでも収支は苦しいはずです。

傷害保険はどうか。ある会社の場合、収益確保の目安となる保険金支払額は、保険料に対し40%と聞いたことがありますが、実際には70%以上の支払額になっているそうです(逆に言えば、払い渋りはしていないのですが)。つまり、売れば売るほど赤字になっていて、今後高齢化が進めばさらにこの状況が悪化することが見込まれます。

賠償責任保険は、先週までお伝えしたように、補償が無制限まで登場している中で、月額保険料はせいぜい数百円といった具合です。

つまり、損害保険という商品自体、赤字を生み出す状況にあるわけです。

 

そんな中で損害保険会社の活路は、大きく分けて、海外事業と生命保険事業です。海外はまだ保険業が整備されていない地域もありますし、日本企業の進出にも歩調を合わせられます。生命保険事業は、損害保険事業に比べて長期にわたり安定的な収益が見込めます。しかし、本業の損害保険事業も手をこまねいているわけではありません。

 

たとえば、東京海上日動火災が販売を開始した「鉄道施設災害費用保険」。鉄道で発生する人身事故は、車両修理に加え、振替輸送や運賃払戻による損失が発生します。仮に故意による事故であれば、本人や遺族を相手取り損害賠償請求することも可能ですが、その費用が巨額であり、また多くの場合は当事者死亡で遺族に負担させることが酷な状況であることから、実際には鉄道会社が社内処理というケースが少なくありません。そうした場合に備え、限度額10億円でオーダーメイド設計するのがこの保険。費用保険という名のとおり、経済損失を補てんすることを目的としています。

 

損保ジャパン日本興亜が開発、販売開始したのが、「ネット炎上対応費用保険」。読んで字の如くですね。昨今たびたび起きているネット上の炎上について、企業が負担する、拡散防止費用、コンサルティング費用、原因調査費用、臨時費用、分析費用、メディア対応費用を補てんするというもの。期間中の限度額1,000万円で、企業の種類や大小は問いません。炎上商法などというものもあるため、若干リスクはあると思いますが、まさに現代の企業が抱える悩み・不安を保険で補うものですね。

 

このように、いわゆる新種保険の中でも、企業が負う費用に着目した費用保険で、損害保険分野の新境地を開拓しようとする動きが現在のトレンドのようです。保険会社という職種は、旧態依然としていると思われますが、こうした生き残りをかけた商品開発も行っているんですね。費用保険が今後、損保を救うのか、注目です。