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MASA日記

働き方、お金のこと、趣味のこと、ニュースなど、徒然なるままに書いています

乗り物 第17回~頑張れ!JR北海道~

乗り物

3月14日火曜日の夜です。火曜日テーマ「乗り物」ですが、今回は春のダイヤ改正から10日が経過したJR北海道の話題です。

 

正直な感想を言うと、見ていて痛々しいです。本当に気の毒と言うか。

北海道新幹線新函館北斗乗り入れという華々しいニュースが報じられた2016年春のダイヤ改正がありましたが、終わってみれば台風の連続直撃などで運休が長期間発生する等、本業の鉄道事業に大きな痛手となりましたね。それでも何か月か掛けて復旧しましたが、この春のダイヤ改正では瀬戸際の状況が見え隠れします。今回のダイヤ改正のポイントは、大きく2つです。

稚内、網走方面 特急の札幌直通運転の減便

②10駅の廃止

今回は①について触れたいと思います。

 

鉄道事業者は、利用客にとって、少しでも早く、少しでも便利になるようダイヤ改正をするのが一般的です。しかし、以前も運行速度を落としましたし、今回は旭川駅での乗り換えを利用客に強いる改正となりました。本来はJR北海道もこのような改正をしたいと思っているわけではないでしょう。しかし、せざるを得ないのが実情なのです。その背景にあるのが、車両設備の著しい老朽化です。

JR北海道の車両が、他のJRと比べて不利な条件は2つあります。

①走行距離が非常に長い

札幌~函館  約320km

札幌~釧路  約350km(うち 札幌~帯広 約220km)

札幌~網走  約375km(うち 札幌~旭川 約135km)

札幌~稚内  約400km

たとえば、現在は速度を落として運行している札幌~函館間のスーパー北斗。かつてはその表定速度は国内最速だったわけですが、その特急を以てしても所要時間は片道3時間半ほど掛かります。それだけの長距離です。JR東日本の特急で見ると

新宿~松本  約225km

品川~いわき 約220km

東京~鴨川  約130km

ですから、JR北海道の車両の走行距離がいかに長いかが分かります。

②車両が古い

JR東日本では、上に挙げたいずれの区間も、新型特急車両が導入されています。では、JR北海道はどうか。旧国鉄が開発製造し、JR北海道が引き継いだキハ183系という車両が現役で使用されている区間があります。カクカクした形状で、見るからに重そうな車両が、ディーゼルエンジンを唸らせながら走っています。

現在ある車両を修理しながら凌ぐしかない、これがJR北海道の偽らざる事実でしょう。

 

それでも利用客のために路線廃止にはできないので、限られた車両の中で程度が良いものを活用しながら運行を維持するには、旧型車両の走行距離を減らす他なく、今回のダイヤ改正では、稚内と網走方面がその対象となったわけです。

札幌~旭川を比較的新しい車両でピストン輸送し、その先に分離していく方面は、旭川起点でやや古めの車両で往復させることで、旧型車両の走行距離は減りますね。

この流れを見れば、釧路・根室方面も、いずれは帯広乗換になるかもしれません。

本州各社より相当古い車両で、本州各社より倍程度の走行距離を、しかも極寒の冬であっても走らなければならないのですから、維持管理の大変さは相当でしょう。

しかし、利用客からは「不便になった」「地方を見捨てるのか」といった不満の声が挙がっているそうですね。大変気の毒ですけど、JR北海道鉄道事業者としての収益に十分貢献するほど鉄道が利用されているならば良いですが、走るほど赤字の状況では、路線を維持してくれているだけでも有難いと言えないでしょうか。

 

先日、開発中だった新型車両が苗穂工場で解体されている写真を見ました。もはや新型特急を開発する力が無いわけです。北海道新幹の札幌延伸は2030年度とも言われています。あと13年先ですね。仮に新幹線が函館本線をなぞる形で延伸し、開通すれば、現在の千歳線室蘭本線函館本線を乗り継ぐ、北斗・スーパー北斗は減便になることでしょう。結果として、投入されている比較的新しい特急車両が、他路線の老朽化車両の置き換えに使われるのでしょうが、あと13年あります。

キハ183系は68両が廃車にされ、22両は残るようですが、残った車両がこれから13年持つ保証はありません。その間に、その他の特急車両も老朽化していくわけです。そこまでJR北海道の体力が持つか、老体にムチ打たれた車両が持つか、心配です。

 

JR九州などは、ホテル業や不動産業を上手に活用しつつ、本業でも独自性のある鉄道車両で訴求して上場を果たしていきました。JR北海道はどうでしょうか?今回のダイヤ改正で、「大雪」「ライラック」という往年の名称が復活しましたが、それが精一杯な様子がかえって痛々しいです。北海道は観光資源に恵まれていますので、なんとかそうしたところで繋ぐしか無いでしょうが、鉄道事業をある種の国策、住民サービスと捉えるならば、そろそろ国の介入、JR東日本との統合など、何らかの手を打たなければ、独り立ちしていけない状況では無いかと思うわけです。

同時に、たとえ不便でも、地元の方もJR北海道を理解してあげて欲しいとも思います。