MASA日記

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保険 第5回~神宮外苑の事故に想う~

11月7日月曜日の夜を迎えました。

 

昨夕、明治神宮外苑の現代アート展示で、ジャングルジム様の木製作品のおが屑から出火し、中で遊んでいた5歳の男の子が死亡するなど、3人が死傷した痛ましい事故がありました。きっと無邪気に楽しく遊んでいたであろう子どもが犠牲になったことは悲しいでは済まされませんし、ご冥福をお祈りしたいと思います。

 

一夜明け、徐々に原因も明らかになってきたようです。本来はLED電球により照明を照らす予定でしたが、何らかのミスで白熱球も併せて設置したため、内部が高温となり、おが屑が発火した、という見方が強まっています。

 

こうしたとき、保険は使えるのでしょうか。

アート展示という催しでの事故ですから、一義的には展示主催者に法的責任を問うことも考えられますが、本件はその出品者である大学が非を認めているようですし、実際、出展された作品の瑕疵また作業のミスにより発生している可能性が極めて高いので、大学が法的責任を負うべき事故だと考えられます。

 

法的責任が認められ、作成した物の瑕疵により第三者への損害が発生した場合は、生産物賠償責任保険(扱う損害保険会社により名称は異なります)が使えます。

いわゆるメーカー企業や、食品提供の店舗など、何かを作って提供した結果に基づき損害が発生するリスクをカバーできる企業向けの保険です。

但し、気を付けなければならないのは、作った物自体に発生した損害は保険では支払われません。あくまで第三者に対する損害のみが保険の対象となるわけです。

(例 自動車メーカーの製造ミスにより、納車した自動車が駐車中に爆発し、その自動車が使い物にならなくなってしまった→その車自体にしか損害が生じていないので、生産物賠償責任保険の免責事由に該当して支払対象外となります)

 

今回、大学側がどのような保険に加入しているか分かりませんが、こうして展示会等へ出展する機会などがある場合は、大学側としても作業中のリスクをカバーする賠償責任保険や、本件のような生産物賠償責任保険などに加入しておく必要があるでしょう。

 

今後、こうした賠償責任保険は、個人法人を問わず、需要が拡大すると思われます。