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MASA日記

働き方、お金のこと、趣味のこと、ニュースなど、徒然なるままに書いています

乗り物 第1回~JR北海道・北斗/スーパー北斗~

10月6日木曜日です。今日の関東はとても暑く、一気に真夏に逆戻りしたようでした。街中を歩くサラリーマンの姿も、半袖が目立っていましたね。

 

さて、木曜日は”乗り物”について扱います。

第1回はJR北海道の主要特急「北斗/スーパー北斗」を取り上げます。

特急「北斗」の名は古く、1965年に函館と旭川を結ぶ特急として登場し、現在に至ります。現在は札幌~旭川間は「スーパーカムイ」が運航しており、「北斗/スーパー北斗」の運行は札幌~函館に統一されています。

本州の人には感覚として分かりづらいかもしれませんが、北海道の最大都市である札幌と、玄関口である函館は、道内飛行機も往復する距離であり、特急で約3時間半を要します。但し、都市間をダイレクトに結び、冬場の運行も安定しているため、航空機よりJRを選択する人が多く、「北斗/スーパー北斗」の搭乗率は高く混雑しています。

 

また、かつては国内主要優等列車の中で表定速度(「運転時刻表制定速度」の略称)が最も早い特急として君臨するなど、JR北海道の顔とも言える特急でした(ちなみに相次ぐ事故後は安全性優先となり、現在のランキングは11位まで後退しています)。広大な大地を走り抜けるその姿に憧れた鉄道ファンも少なくないことでしょう。

 

ここまで明るい話ばかりをした「北斗/スーパー北斗」ですが、暗い話もあります。

一つ目は、主観なのですが、乗り心地があまり良くないです。速達性を重視したため、「スーパー北斗」には車台傾斜装置を備えたキハ261系や、制御付自然振子機構を備えたキハ281系が充当されていますが、特に函館~長万部付近はカーブも多く、左右に振られることが多くあります。また地盤が固い場所ではないことから、上下のフワフワした振動、さらにはかつて最速の表定速度を叩き出したモンスターエンジンの振動や音も相まって、乗っていて疲れや酔いを覚えてしまうこともしばしばでした。

二つ目は、車両の老朽化です。キハ281系は1990年代、キハ261系1000番台は2000年代に登場したものであり、さらには「北斗」に使用されるキハ183系に至っては、旧国鉄時代に登場したもので、いずれも最新型とは言えない車両です。JR北海道では、度重なる車両事故(特に十勝管内でのトンネル火災事故)に端を発し、特急車両の安全性が揺らぐと同時に、経営難も重なり、新型車両の開発も凍結されており、JR北海道の顔である「北斗/スーパー北斗」に待望の新型車両が投入されることは当面無いでしょう。今年は台風により帯広・釧路方面への特急が運休していますが、少なくとも札幌~帯広を廃線にすることは無いでしょうから、現行の「スーパーとかち」「スーパーおおぞら」が空くことも考えづらく、これらが「北斗/スーパー北斗」の旧型置き換えとして転用される可能性も低いでしょう。

三つ目は、北海道新幹線の札幌延伸計画です。今年の3月26日ダイヤ改正で、ついに本州からの新幹線が新函館北斗駅まで伸びました。今後は、札幌まで伸びる計画です。

新幹線は、函館本線に沿う形で、長万部から倶知安方面を経由し、小樽を通り札幌に入る予定です。距離的にも、あるいは主要幹線道路である国道5号線の経路を見ても、極めて自然な流れです。今までそうならなかったのは、小樽方面を中心とする海に沿った場所の工事が難航してきたことや、新千歳空港~札幌の利用客が多いことなどを理由に、苫小牧、登別、洞爺方面を経由する現行ルートが、あたかも「表」であるかの如く扱われ発展してきました。しかし、実際には千歳線室蘭本線・函館線と3つの線を経由して運行されており、将来的には函館本線に沿う新幹線ルートに速達列車は集約されていくはずです。もっとも、沿線の人口や観光資源の点で、現在の「表」ルートも一定の需要を持つでしょうが、華やかな新幹線の後には「裏」扱いされる可能性もあります。

 

こうして札幌を中心に本州との速達性を確保したいJR北海道が、経営環境が厳しい状況下、老朽化しつつある「北斗/スーパー北斗」に資源を積極投入するとは考えづらいでしょう。他の主要路線より需要が高いことは事実なので、浮いた”比較的新しい”車両を183系から置き換えながら、新幹線延伸を待つのではないでしょうか。

しかし、歴史ある「北斗/スーパー北斗」。本州の電化された特急では味わえない、あの唸るようなディーゼルエンジンのパワフルな音と走り、そして特にこれからの時期は車窓から見える駒ケ岳や大沼公園の紅葉、北の名湯登別温泉など、その特急の存在意義は未だに十二分にあると言えます。現役で奮闘する「北斗/スーパー北斗」、北の大地に降り立った時は、是非とも乗車してみてください。途中で積み込まれる、森のいかめしや、大沼だんごなど、3時間半の旅路はお腹も満たしてくれるはずです。