MASA日記

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ゴルフカート横転事故

5月23日月曜日の夜、なんだか蒸し暑いです。

 

昨日に続き、気になるニュースを見つけましたので触れてみます。

 

昨日午前9時過ぎに、長野県のゴルフ場でゴルフカートがカート道を外れ横転し、沢に転落、乗っていた4名のうち1名の女性が亡くなったという痛ましい事故です。原因は明らかになっていませんが、運転していた男性がハチを追い払おうとして運転を誤ったことによるものと見られているそうです。

 

爽やかな春の陽気に誘われ、大自然の中でゴルフ、気持ち良いですよね!あいにくわたしは下手の極み、同僚からは「数が足りなくても来なくていい」と言われるほどなのでゴルフは数えるほどしかプレイしたことありません。

 

そんなことはさておき、法律上の責任という観点と、ゴルファー保険という観点で検討してみたいと思います。まず、こうした事故で生じる損害を大別すると、①同乗者のケガ、②カート同乗者以外(たとえばカート道近くにいた方)のケガ、③破損したカートに分類されます。

 

運転ミスにより、同乗者やカート同乗者以外の方にケガをさせる行為は民法上の不法行為責任が発生します。また、運転ミスによりカートを破損させる行為も、不法行為責任または債務不履行責任が発生します。したがって、①~③いずれについても法律上は損害賠償義務を負うことになります。

こうしたリスクを回避すべく加入するのがゴルファー保険です。

一般に「ゴルファー保険」と称される商品ですが、商品としては「個人賠償責任保険+ゴルファー特別約款」という構成で成り立っており、とりわけ賠償責任の部分が複雑な構成になっています。

 

一般的な賠償責任保険では、車両、自動車、船舶、航空機等の所有・使用・管理に起因する損害は約款上で免責となっています。これは、自動車保険等の個別の保険と住み分けをする目的の免責条項で、補償が重複しないための規定です。そしてゴルフカートは車両に該当するため、賠償責任保険の約款に照らせば、ゴルフカートを”使用”している最中に生じた事故は、保険の対象外という結論になってしまいます。それを救うのが「ゴルファー特別約款」です。ゴルフ場という特殊な構内で発生する事故に限定しているため、自動車保険等との重複を回避できることから、特別約款でゴルフカートに起因する事故を補償対象とすることにしています。

結論的に、ゴルフカートを使用することで発生した事故により、同乗者や第三者に対して与えた損害(上記例では①②)についてはゴルファー保険の対象となるわけです。

 

一方、③はどうでしょうか?法律上の賠償義務が発生することは先述のとおりですが、結論的にはゴルファー保険ではカバーされません。一般的に、賠償責任保険では、”自己の管理下にある他人の財物”に発生した損害を対象としません。借り物やリースしている間の損害は、時間的な観点から事故発生率が上がる等の理由からです。ゴルフ場の所有物を一時的に占有し、運転している間に、ゴルフカートを損傷させた場合はまさに”管理下”の事故ですから、対象外とされてしまい、これを覆す特約もありません。

 

いずれにせよ、ゴルフ場でも一般の自動車でも、事故は起こさないことが一番です。暑くて朦朧とすることが無いよう対策をして、暑さに備えたいものです。