MASA日記

働き方、お金のこと、趣味のこと、ニュースなど、徒然なるままに書いています

東武東上線脱線事故

5月21日土曜日の朝です。このブログを始めて1週間になりますね。

 

さて、今週5月18日水曜日の正午過ぎ、成増発池袋行の東武東上線の電車が脱線したという事故がありました。乗客乗員にケガ人がなかったことが不幸中の幸いでしょうか。

 

その日の夕方、同じ職場の同僚がグッタリした様子で外回りから戻ってきました。聞けば、当該車両の前を走る東武東上線の電車に乗車していたらしく、運転が中止されて線路に下ろされ、彼は東京メトロ氷川台駅まで歩いたそうです。

 

まず、東武東上線は、東武鉄道の本線である伊勢崎線日光線などの東京東部を中心とした路線とは独立し、東京池袋と埼玉県寄居を結ぶ路線で、いわゆる”埼玉都民”を乗せて走る重要な路線です。その利用者数は1日に130万人程とも報じられていました。

JR山手線の主要駅からは放射線状に路線が伸びていますが、その中で、池袋駅から関越方面の路線だけは東武東上線が伸びています(もっとも、今は埼京川越線により川越まではJRも運行していますが、直線距離で結んでいるわけではありません)。東武鉄道は関東以外の方に馴染みが薄いかもしれませんが、かつては第二国鉄とまで呼ばれ、日本三大私鉄の一つであり、路線の長さでも私鉄では近鉄に次ぐ第2位です。地味な存在ながら、関越方面にはJRも手を出せなかったくらいの実力を持っています。

そんな会社の営業車が脱線し、白昼から終日運転見合わせになったわけですから、その影響たるやかなりのものでした。実際、わたしも当日、仕事で埼京線を利用しましたが、東武東上線を迂回すべく埼京線川越線に流入してきた振替輸送の乗客でごった返しており、車内も肌が密着して不快度が高い状況でした。おそらく、和光市-川越沿線の利用客は東京メトロ有楽町線副都心線に、川越以北の利用客はJR埼京川越線西武池袋線に流れたでしょうから、各路線同様の混雑だったことは容易に推測できます。

 

東武鉄道は最近、東京スカイツリーの開発運営や、路線呼称の変更(伊勢崎線スカイツリーライン、野田線=アーバンパークライン)、新規不動産事業などに力を入れています。もちろん、私鉄ですからそういった投資も必要ですし、イメージや知名度に敏感になることも大事だと思います。

しかし、それも本業たる鉄道業の根幹である「安全」を疎かにしては意味がありません。「安全」に走る、「時刻表どおり」走るという、イロハのイが満たされてのことです。JR西日本福知山線脱線事故や、JR北海道の一連の事故もそうですが、一度安全性に疑問符がつくと、その悪いイメージを払拭することは容易ではありません。まだ脱線事故の原因は明らかにされていませんが、もし車両整備の問題だったならば、本業を怠ったと言われても仕方ないでしょう。

 

ちなみに東武東上線は遅延や運転見合わせが多いイメージがあったので、調べてみると、2015年の人身事故数は私鉄の中で堂々1位です(30件)。JR東日本中央本線と同じ件数ですが、総キロ数に鑑みれば東武東上線営業キロ数でこれだけ発生していることは異常ですし、人身事故だけでこの件数なので、単なる転落や車両点検、対物接触や悪天候など、他要因も加えればダイヤ乱れが多いイメージがつくのも当然でしょう。

もっとも、野放しにしているわけではなく、ようやくですが和光市駅川越駅にホームドアを設置したり、飛び込みの多い駅のホームに自殺抑止効果のある(?)ブルーライトを設置するなど対策は取っているようです。それでも、全駅ホームドア設置は行わないようですし、高架やアンダーパスによる踏切解消も計画が無いようです。

 

いずれにせよ、「安全」「安心」「ダイヤが正確」など、鉄道を利用する根幹部分が満たされた上で、その他の事業があるわけですから、今回の原因をしっかり究明し、再発防止に努めてもらいたいものです。